ローバートゥアラーって知ってますか?
かなりマイナーな英国車です。
僕の5代目の愛車です。
全然、高性能じゃないんですけど、これまでになく、ちょっと溺愛気味です。
いつもドアを開ける度に、革の匂いが軽く鼻をくすぐり、
少し固めだけど心地よい感触のシートに腰を下ろすと、
なぜだか嬉しく、ホッとする気持ちが湧いてきます。
そしてドアを閉めるときの独特の「バムッ」という音を聴いてから、
革ステアリングの手触りを確かめるように、ゆっくりなぞってみる。
これだけで、出掛けなくても結構満足できるなんて、ちょっと変かな。
車格はカローラフィールダーやウィングロードと同じくらいで、ちょっと小さなワゴン
(エステートとイギリスでは呼ぶらしい。)です。
その程度の車格なのに、この車は内装の趣味がとてもいいんです。
僕は以前、インテリアメーカーでホテルの内装の仕事を8年していたせいか、
家も車も内装にはこだわります。
この車は、元々ホンダと共同開発した車をベースにしてるんですが、それでも随所にイギリス車らしい趣味の良さがいっぱいです。
まず、ウォルナットが随所に奢られています。それも、フェイクじゃないんです!
それから、バケット型の本皮シート。このシートの座り心地に自分はやられてしまったんだと思います。とにかく、長時間運転しても疲れないから、遠出も苦になりません。
インパネまわりも、緩やかな曲面構成で、メカメカしさや威圧感を感じない、すっきりとしてさりげないデザイン。
全体的にグレイッシュなベージュとウォルナットと黒という3色で構成された、とっても嫌味の無いまとめかたがいいですね。
今までの国産車のインテリアは、納得いくものが全然なかったですね。みんな内装は黒とグレーで、変な柄の織り模様がついた布地のシートとか。。。
最近は日産のティアナがかなりいい感じですが、僕のトゥアラーが販売されていた99年までの間には、日本車の内装はセンスがなかったと思います。
この車、416トゥアラーの後期型のことなんですけど、400シリーズがモデルチェンジした時に旧400シリーズのバリエーションだったものを、別のシリーズとして独立させたんです。
旧200シリーズのクーペ/カブリオレとひとまとめにして、ローバーアクティブラインっていうシリーズになりました。
その際に、エンジンと内装を新しくして、ローバートゥアラーって呼ぶようになったんです。
まあ、イギリスでは、どっちも400トゥアラーって呼んでるみたいですけど。
416トゥアラーは、ホンダのZCエンジンで、内装はダークグレー(アッシュグレー)ですが、ローバートゥアラーはローバーKシリーズのエンジンで、内装はさっきも言ったとおり、グレイッシュなベージュ(スモーク・ストーン)だから、内装を見れば、ひとめで違いがわかります。