ブログトップ

ローバーと本と音楽

rover.exblog.jp

儚い朝のひと時と Jamaica song (1974年 Booker T)


まだ、目覚まし時計も鳴らない時間に、ふと起きて、部屋を見回した。

家族は寝息を立てている。

急いで静かに着替え、真っ暗なリビングへ向かう。

明かりをつけずに、カーテンをひと窓ずつ開けて回ると、部屋に新鮮な
光がいっぱい差し込んできた。

いい天気。つかの間、一人の時間だ。

まず、コーヒーを淹れよう。


3杯の粉を入れたフィルターから放たれる、鼻の奥にやさしく忍び込んでくる香り
ああ、これが目を覚まさせてくれるんだよね。

そして、二つ目のカップにコーヒーが滴り落ちる。

ひとつは、この後に起きてくるヨメサンのカフェオレ用。


さて、こんな瞬間にもっとも相応しい音楽をかけよう。

Booker T の1974年のソロアルバム、EvergreenがCDプレイヤーのトレーに
吸い込まれていく。

a0011050_11291253.jpg



やさしいアコースティックギターのイントロに波の音が重なる。

陽気なピアノのバッキングと、子供たちの声。

Booker Tの繊細で素直な歌声が部屋に拡がる。

MG'sでディープなオルガンを弾く印象からは意外なほど美しい声。

They're singing a Jamaica song.

子供たちのコーラスと手拍子、それに波の音をバックに、シンプルな
演奏とシンプルなメロディ。


コーヒーの香りと朝日に包まれて、この曲を一人の部屋で聴いていると、

「ありがたい」

そんな感情が自然と沸き起こってくるのが心地いい。


子供たちのLa-La-La-La-La-La-Laのリフレインを聴いていると、

まだ寝ている子供たちと、ふざけて遊びたくなってくる。


ああ、不思議なもんだ。

こんなにも貴重な一人の時間なのに。

まもなく子供たちがこの部屋に元気な声で「おはよう!」と入ってくるだけで
簡単に壊れてしまうのに。


多分、儚いとわかっているからこそ楽しめるんだろうな。


こんな気分にさせてくれるBooker TのJamaica songに感謝しなきゃ。


さて、そろそろ子供たちが起きてくる時間だ。


しばしこの時間とはお別れ。
[PR]
by 400tourer | 2010-05-08 09:19 | 70年代音楽
<< ママぁ~ いつもありがと~~! ハナが今日で9歳になりました! >>