気持ちいところに行ってきたよ!
前回この記事を書こうとしてから、実に2週間も経っちゃいました。(苦笑)
どんなところだったかって言うお話を、いまさらしようかな。
ヤマシイところの話。
ちがうちがう、気持ちいところの話。
実はね、以前にも記事にしたことがある場所なんです。
おぼえてるかな。
これこそ、まさに極楽!
前回は、秋だったんだけど、今回は雪深い季節に行ってきました。
ヨメさんの両親を連れてね。
とにかく、離れのお部屋に付いている、専用露天風呂が気持ちいいんです。
お部屋から外へ突き出すように作られているこの露天風呂は、夏は森の中にいるみたい。
そして、今はまさに雪山の中に湧き出している状態です。
到着した翌朝、6時半にひとりで露天風呂に向かいました。
扉をあけると、身を刺すような氷点下の世界。
光はまだ弱く、蒼い世界が広がっています。
左右にかろうじて簾がかかっているけれど、正面と真上はまるっきり野外の状態です。
周りはすべて、雪、雪、雪。
この寒さの中でも、この樽風呂の底からは、とめどなく温泉が湧き上がっています。
溢れ出す透明なお湯からは、もうもうと湯煙が立ち昇ってます。
周囲には軽い硫黄臭が漂っています。
木の床は、すっかり凍りついていて、素足で踏み出すには勇気が要ります。
冷たいのを我慢して、何とか、爪先立ちで手桶をとりに行くと、湯船からお湯を
掻い出します。
あつッ!!
氷点下だというのに、この源泉は温度が高く、60くらいはあります。
まずは周囲にまきました。
お湯もすこしぬるめなければ。
周囲の雪を手桶で掻いて、湯船に投げ入れます。
・・・
音もなく、雪は温泉のなかに融けていきます。
さあ、そろそろ覚悟を決めて!
一気に浴衣を脱ぐと、脇の手すりに乱暴に投げかけました。
ううううッ。。身が切れそお。。
急いで湯船に足を入れます。
・・・し、痺れる!
でも、体も寒くて痺れる。。
一気に湯船に体を沈めました。
ざあああああああッ。。
口きりいっぱいのお湯が、勢いよく流れ出します。
「き、きもちいーーーッ。」
思わず、ひとりで声に出してしまいました。(笑)
蒼の世界は次第に色を得て、雪山の頂上は白銀に輝きだしています。
ああ。また来れてよかった。
つかの間だけど、至上の幸福です。
傍らに置いた桶には、雪がいっぱい詰まっています。
その雪に地元の日本酒「花泉」の純米酒を突き刺してあります。
ちょっと上気してきたので、ここらでチビリと行きますか。
小さなコップに冷え切ったお酒を静かに注いで、グイっと。
うまぁい!!
あー、ずっとこんな生活ならいいのに。。。
と、2週間前の出来事を、もしかして幻じゃなかったのかなと思いつつ、
それでも反芻したくて書いている僕なのでした。