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うそみたい。。○ャーのバックで叩いちゃった!(その2)

前回の続きです。

「じゃあ、そろそろおねがいしまーす!」


スタッフの方から声をかけられて、ちょっと力が入ります。


「じゃんけんでさ、出る順番をきめようよ。」

緊張を紛らわすかのように、一人が言い出しました。

「じゃんけんぽい!」「ジャンケンポイ!」


あっという間に順番は決まりました。

僕が先頭です。


まあ、どうせ一番後ろに行くわけだから、先陣を切るくらいなんてことない。


「じゃあ、いくよっ!」

僕は後ろも見ずに、さっとステージへ踏み出しました。


ステージにはすでに入場のタイミングを見計らった、メンフィス・スリムの
陽気な曲が流れています。


ドラムセットに向かい、ハイハットクラッチを閉めて、目線を上げると、
みんなはアンプの調整をしています。

その向こうの客席を良く見れば、満員の客席のちょうどまん中あたりに、
手を振る子供が見えました。


「パパァ〜!」

座席に座っているヨメさんの横で、子供が僕を見つけて騒いでいます。


今回、はじめてジャズ以外の演奏につれて来たんだけど、音量でびっくり
するだろうなあ。でも、こういうカッコイイところを見せるのも、たまには
いいよね。


今回の演奏曲目は以下のとおり、最後の曲で○ャーさんが加わってくれる
段取りです。


Hold On, I'm Coming
Live With Me
Midnight Rambler
Going Down
Gimme Shelter
Sympathy For The Devil



ふとメンバーを見渡せば、準備完了のようです。



(いいかい、いくよ!)


ギターのヤツが目線で言いました。


(もちろん、ガツンといってくれ!)


僕も目線で応えます。


瞬間、ギターに直結されたチューブアンプから、どっしりした、でも攻撃的な
エイトビートのカッティングが響きます。


会場に、ちょっとした緊張感が走っています。


その空気を受けて、さらに期待感を高めるのが、僕の役目。


一呼吸おいてバスドラムを4つに踏み出します。


ハイハットを加えて、そのハイハットをだんだんルーズに、ラウドに・・


(いくぞ!)

ダダダダダドッ!

スネアドラムのピックアップフレーズで一気に曲を展開させます。


普通はホーンで演奏される有名なフレーズを、ギターが弾き出したとき、観客の
一部の人はハッとしたようです。


ブルース・ブラザーズの名曲、Hold On, I'm Coming がオープニング曲。


この曲はドラマティックで、ファンキーで、演奏しながら気合がこみ上げてきます。


Hold On, I'm Coming

Hold On, I'm Coming

Hold On, I'm Coming

Hold On, I'm Coming


サビはみんなで歌いながら、一気にエンディングへ。


間髪をおかずにベースのランニングが始まります。

ローリング・ストーンズの名曲、Live With Me が2曲目。


どっしりとりたモータウンビートで、バンドの気分もノッてきました!


2曲目が無事に終わり、3曲目に突入する直前、いつもならそのまま
フレーズを弾き出すギタリストが、一瞬止まったように見えました。


おちついて、ゆったりとしたグルーブのテンポを感じているのです。


そして、その沈黙のあとにギターから紡ぎだされたシャッフルビートは、
まさしくグルービー!

3曲目は、ローリング・ストーンズの Midnight Rambler 。


思えば、この辺のカバーはもう20年以上もやっているんだよなあ。
それでも、飽きるどころか、このバンドでは刺激的です。

なんてったって、2回目に会ったその日がこのステージなんですから!


ブレイクのタイミングも息がシッカリあっているし、なんといっても
演奏していて楽しい!


4曲目にはフレディ・キングのというより、第二期ジェフベックグループ
の名演で知られたGoing Down でたたみ掛けます。

二人のギタリストがそれぞれ個性の違うソロを交互に、そして絡み合うように
弾いています。

こういうのを聴かされると、こっちもそれに応えたくなるんだよね!



そして、おどろおどろしくヘビーなイントロで始まったのは、
5曲目のGimme Shelter 。

これもストーンズの名曲です。


僕は不思議なくらい、落ち着いて、どっしり演奏することができています。
この手の曲は、浮ついた演奏が一番カッコ悪いからね。


Gimme ,Gimme Shelter・・


ついに、この曲もエンディングです。

次は最後の曲、Sympathy For The Devil です。


そして、その曲にはあの○ャーさんが入ってくれるはず!


予定通り、ベースのファンキーなランニングが始まりました。


ドゥッドゥッドゥーッドゥドゥドドゥードゥー・・ ←わかるよね?


大きく呼吸してから、僕もバスドラムを繰り出します。



ギタリストの一人が期待と興奮を抑えきれないまま、マイクに向かっています。

「最後の曲は、○ャーさんが参加してくれます!」



多くの観客は、何のことだか判らない様子。


そうだよね、だって、あの○ャーさんが演奏するのは、あくまでBAHOっていう
ユニットだと思っているからね。


僕は左の舞台袖を見ました。

とびらはまだ閉まったままです。


あのとびらが本当に空いてくれるのか?本当に来てくれるのか?

イントロはもうかなり長めに繰り返しています。



まだ空かない!

期待と不安が入り混じったような堪らない気持ちをこらえて、
淡々とイントロを繰り返します。


まだ空かない!


あ!


あっ!!


あいた!



―さらにつづく―
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by 400tourer | 2005-12-19 00:51 | バンド/ドラムの話
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