ブログトップ

ローバーと本と音楽

rover.exblog.jp

<   2004年 06月 ( 31 )   > この月の画像一覧

オトコが髪を切るとき。

先日、髪を切りました。
このところ忙しくって全然行く暇がなかったから、ちょっと伸びちゃったんですよ。

女性が髪を切る理由って、よく語られることがありますねえ。
「思いを断ち切るため。」なんてね。。

ホントにそんな意味があるのかな。

僕が髪を切る理由は、「癒し」を得たいからって感じです。

それというのも、行きつけのお店が本当に素晴らしいおもてなしをしてくれるからなんです。


そこは、目黒駅のロータリーに程近いビルの7階に、ひっそりとお店を構えていて、
外にはとっても小さなバーバーポールが一つ、回っているだけ。


普通なら、誰も気がつかないだろうな。


でも、そのお店はいつも予約が途切れずに入っていて、経営も順調そのものです。
なにしろ、このお店には、遠くは茨城や長野から定期的にやってくるお客様が
いるんですって。そうそう、3ヶ月に1回、なんとハワイから来る人もいるらしいです!


なにがそんなにいいのかっていうとね、お客様を癒すためのストーリーみたいな
流れがあるからなんだと思います。



まず、お店に入るとグリーン系アロマのいい香りがふわっと出迎えてくれます。
BGMは波の音をバックにピアノやギターで奏でられるやさしい音楽。

ブースへ通されると他のお客様がまったく見えないつくりになっています。

チェアに座るとき、わざわざひざまずいて脱がせた靴をていねいに受け取り、上から
布をかけてしまってくれます。


シャンプーや、お絞りの顔ふきにはすべて決まった手順があって、まるで儀式を
執り行うかのように、ていねいにていねいに扱ってくれます。

カットの技術も、トークのセンスも抜群。つまらない芸能ネタなんか一切話しません。
お客様に合わせた会話の引き出しは営業を長くやってきた僕でも関心してしまいます。


カットが終わると、ここから始まる香りと照明の連携プレーが特に素晴らしいんです。


シャンプー後のリンスをしているとき、頭皮のマッサージをしながら香ってくるのは、
ペパーミント。それも天然にこだわったアロマオイルをふんだんに使います。


それが終わると、グレープフルーツの爽やかな香りがただようマイナスイオンのスチーム
を浴びながら、まぶたを柔らかな感触のアイピローが覆います。そして、周囲の照明が
落とされ、ちょっと宙に浮いたような錯覚を覚えます。


そのまま、顔そりとフェイシャルマッサージをしてもらい、両腕と肩もていねいな
マッサージが続きます。


すっかり夢ごこちになっていると照明が再び入って、チェアを起こしてくれます。
待っているのは一杯のお茶。



こんな調子で、一人のお客様にカットだけで2時間近くもかけてくれるんです!
気になる料金も、普通のお店よりちょっとだけ高いくらいかな。

もちろん、よろこんで払いますよ。だってほんとうに満足できるからね。

そうそう、このお店は一応理髪店ですけど、女性も結構多いみたいですよ。
お店のリラックスした雰囲気や、若くて知的なふたりの経営者兼プレイヤーが、
本格的なフェイシャルエステと顔剃りをしてくれるからでしょうね。

もしも、このお店に行ってみたい方がいれば、お教えします。
僕のお墨付きですよ!←なんの保障もないけど。。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-30 16:20 | なんでもかんでも

おおきくなったら・・・

たった今、子供が寝付きました。

久しぶりに僕が寝かしつけたんです。

お気に入りの「ぐるんぱのようちえん」を読み聞かせたあとも、なかなか
寝付かれないらしくて、意味不明のはなうたなんぞをうたっていたので、
ちょっと質問してみました。


「ねえ、はなちゃんは大きくなったらなんになるの?」



「う~ん、はなちゃんはねえ、おおきくなったらチョウチョになるの!」

「きいろいチョウチョなんだあ。」



「へえ~!チョウチョになって、何するの?」



「うんとねえ、パパがおいかけてきたら、キャーっていっちゃうの!」



「えっ!?なんでキャーっていっちゃうのさ?」



「だってぇ、パパがつかまえちゃうでしょ。」



「捕まえないよ。」





「え~ほんとかなあ・・つかまえないでねッ。みるだけよぉ~。」




・・・な、なんだよその流し目は!!
  どこでそんな表情をおぼえたんだよ!

はあ。。。末恐ろしい。。。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-28 23:02 | ハナ3歳

ナマがすき。 だけど・・・

前回のPOSTが、なんだか物議をかもすような展開になっちゃってご免なさい。。。

そんなに真剣な議論をしたかったわけではないんですけど、みなさんのいろいろな
ご意見を聞きながら、感じたことを記事にしようかなと思います。


まず最初に結論です。


僕は演奏する立場なら、「ナマがすき」
音楽愛好家の立場なら、「いい音楽がすき」


つまり、みなさんと同じ聴き手にたった場合は、ナマでも録音でもどっちでもいいのです。
「心を動かしてくれるかどうか」これだけが判断基準ですね。

そういう意味ではいろいろ混乱させてごめんなさい。。。


僕が自分のことなのにわからなかったのは、自分の演奏経験が思考に強い影響を
与えていたみたいです。

僕はプロではないので、シビアなレコーディングを経験したことがありません。
スタジオの過酷さや面白さをちゃんとは知らないんです。

一方では、数え切れないくらいのライブをやってきましたから、お客さんと一緒に
創っていくような演奏の楽しみを存分に味わってきました。

だから、この経験値から中途半端な対立軸を作っちゃったのかなと思います。


1)ナマ演奏(ライブ)VSレコーディングもの

2)ナマ演奏VS機械(テープ/シーケンサー)の演奏


まず、こんな対立軸が出来上がってしまったんですが、実際にはもっと複雑な
比較になっちゃうと思います。

だって、ライブでもテープやシーケンサーを使っているケースは本当に多いです。
これは、表現力のUPや人件費削減などが理由になっているのでしょう。

だから、たとえばライブとレコーディングを比較してもこんなケースが出てきます。


「機械をふんだんに使って表現力や再現性を高めたライブ」と
「一発録音で修正や取り直しのない、全て生演奏のCD」


だいたい、これらのどっちが本当のナマなの?(苦笑)

自分で考えてて、ちょっと笑っちゃいました。。。


やっぱり聴く側だったら、この二つのうち、どっちかを決めることができません。
だって、聴いてみて良い方に決まってます。(笑)

サンプリングやループ、オーバーダブなどのテクニックや、打ち込みでしか
表現できないことは確かにあるので、手法の問題じゃないんです。
「いい音楽」であればいい。

もちろん、演奏する立場なら後者を択びますけどね。
機械と一緒に演奏するなら、カラオケでいいじゃんって思っちゃうからです。


また、アーティストのモチベーションにも二つの種類があると思います。


1)優れたものを作品として創りあげたい。それを通して人々に感動を与えたい。

2)自分の音楽を必要としてくれる人に、直接伝えて喜びを分かち合いたい。


これらのどっちか正しい姿なんて、論じるだけナンセンスですよね。。
どっちも正しいに決まってます。

ただし、どっちにしても重要なのは、その結果で「いい音楽」を生み出すことが
できたかどうかだけです。


show-zonoさん、くんごさん、n_ayadaさん、りささん、かおりさん、
ありがとうございます。

おかげて僕の変な対立軸に気付くことができましたよ。


やっぱり、「いい音楽」じゃなくちゃね!!!
[PR]
by 400tourer | 2004-06-28 01:06 | 70年代音楽

ナマがすき!!(みなさんは?)

あついですねえ!
うっとうしいですねええ!!

こんな日は真昼間っから凍ったビアグラスでナマをグビグビッと・・・。

あ、そうじゃなかった。
危うく脱線したまま戻れなくなるところだった。←こんなヤツです。



show-zonoさんのとこからトラバしました。
「天空へ いざなわれた瞬間」  Earth Wind & Fire  Live


1)完璧なアレンジでレコーディングされた音楽を作品として聴く。

2)荒削りでも、観客のパワーに感応して互いに高めあうナマ演奏の音楽に
 エンターテイメントとして参加する



みなさんはどっちがお好き??

まあこれは択べっていうのもどうかとおもいますけど、この際は択んでくださいな。。

僕はね、どっちもすきなんですけど、どうしても選べというなら、


ナマがすき!!


音楽はエンターテイメントだと思ってるので、ナマは格別の魅力を持っていると
おもうのです。

これは僕が演奏者の立場から考えているのかもしれませんけど、多少は
完成度が下がっても、お客さんから得られるパワーは半端じゃありません。
コール&レスポンスの魅力っていうんですかね。


レコーディングが素晴らしいアーティストほどライブをやりたがらない傾向が
あるのは、アルバムを完璧に再現したいって思っちゃうからだと思うんです。

でも、本当はお客様もまったくおんなじ音楽を聴くのなら、わざわざ足を運ぶ
必要がないと思うんです。

ライブはライブ。

レコーディングはレコーディング。

全然別のコンセプトで構わないと思うんですけどね。


でも、どっちかだけしか択べないなら、


ナマがすき!!(笑い)



さあ、ご意見おきかせください。
凄く興味あるんですよ。
おねがい。



追伸:
今朝2時までセミナー講師と飲んでました。
これからまたセミナーの司会です。
コメントのお返事、ちょっとまっててね。

持つかな。。。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-26 10:24 | 70年代音楽

ハードな週末かも。。。

ちょっと不規則な仕事をしてたせいか、またまた調子がいまいちです。
もう若くないのかなーーー。(泣)

でもこの後、マーケティング業界では有名な先生のセミナーで、司会進行をやらなくちゃ。
自分で企画、集客したからね、体調がどうとか言ってられないし。。。

セミナーの後は懇親会。

遅くに帰宅して、明日もまた別のセミナー司会です!

これまた日本有数の経営コンサルタントの方だから、楽しみなんだけどね。

お話を一緒に聴けるだけでもありがたいことなんだけど、いろいろ気を使うことが
多いから疲れるんですよ。

あ、なんだかグチっぽいね。(笑)

そんなわけで、週末はここに戻ってくるのが遅くなりそうです。


ほんじゃ、がんばってきマース!!!
[PR]
by 400tourer | 2004-06-25 12:10 | オシゴト

ケーキ職人を襲った渡り鳥

今日、ちょっとやるせない出来事がありました。



僕が5年くらい前から知り合いになっている、あるケーキ職人の方がいるんです。

その方の創るケーキは独創的で、味も絶品なんですよ。

すでにいろんなメディアで取材もいっぱいされているから、知名度もかなりあるんですけど、
かたくなに手の込んだ作り方を変えない頑固な職人さんだから、売れれば売れるだけ
激務になっちゃうんです。



でね、今日の昼間にたまたまそのケーキ屋さんのWEBを見に行ったら、
こうかいてあったんです。


「注文が殺到しているため、しばらくオーダーをストップさせていただきます。」


さらに読むと、ある若い女性にメチャクチャ人気の高い男性タレントが、テレビ番組で
ここのケーキを大絶賛した影響だとのこと。

本当なら感謝の文章になるはずなんですけど、読んでいるうちに何となく憔悴しきった
ような印象を受けたんです。。。



なんだかとっても気になったんですよ、なんかあったのかなって。


その方のWEBを制作・管理している方もお付き合いがあるので、久しぶりに
お話したいなと思って、電話してみました。


すると、受話器の向こうから聞こえた話は、こんなふうでした。



・・そうなんですよ、その番組で紹介されている途中から、電話やメールがもの凄い
勢いで入ってきて、シェフと女性スタッフの二人は大パニックになっちゃったんです!

僕もケーキ屋さんの受注メールを読めるようになっているんですけど、メーラーが
壊れたのかと思ったほど、大量のメールが一気に入ってきてビックリです。

WEBで購入できるシステムは、1分間に6受注とか信じられない勢いで注文が
入ってきて、売り切れ表示の対応するまもなく、あっという間にとうていこなしきれない
ほどの受注がはいっちゃったんです。


それからがもう大変でした。

ケーキ屋さんの女性スタッフはあまりの激務に倒れちゃったんです!
もう、シェフ一人がいくらがんばってもどうしようもないほどの仕事量でしょ。。
かわいそうで、結局僕らが他のWEB制作の仕事をすべてキャンセルして、
3人で手伝いに行ってるんですよ。

それでも全然追いつかなくて、もう20日以上前の注文がいまだにこなしきれていないの。
購入されたお客様からの問い合わせや対応に、いまだに忙殺されてるんですよ。。

シェフもがんばってるけど、もう限界だから、WEBからの注文をすべてストップして、
お店に置く分なんか作れないから、大事なお店もしめたまんまになっているですよ。。




もう聞いているだけで、辛くてたまらなくなってきました。

頑固シェフが必死でケーキを焼き続けて、WEB製作会社さんが必死にメール対応や
電話対応、発送作業なんかを手伝ってるシーンが目に浮かんできたんです。


久しぶりにケーキでも頼もうかと思っていたんだけど、そんな思いは吹っ飛んじゃった。


これは、典型的な「渡り鳥」の被害です。


マスコミに乗っかって同時多発的に反応する、悪気のない大量の個人。

この、集団と化した渡り鳥が注文するのは、TVであの男性アイドルが食べていた
ものだけ。しかも、9割の人は2度と注文することもないでしょう。


今回の「事件」が小さなこだわりのケーキ屋さんに与えた影響は、計り知れないです。
もちろん誰も悪くないんです。


悪くないんですけど、やり場のない思いがどうしても
僕の中から消えません。


こんな記事をかいたら、そこのケーキを食べたくなる人もいるかもしれませんが、
いまここでは紹介したくありません。

もし、このTV番組を見た方がこの記事を読んでも、「その店は××でしょ!」みたいな
コメントはしないでね。(苦笑)

せめて、あと1ヶ月くらい待ってあげてください。

よろしくお願いします。。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-24 21:11 | なんでもかんでも

祝!100POST 【幸せの黄色いドラム】

今日は一日中、セールスレターや説明書の文章を書いてて、疲れちゃった。。
おまけに今夜もまた鉄矢・・じゃない徹夜かも。(泣)

でも今日は100番目のPOSTだから、仕事を後回しにしちゃおーっと。
しかし、仕事が残ってるのにえらく長文になっちゃったなー。最高記録かも。




今頃どうしてるのかなあ。

中学3年生の終わりに買った、あの黄色いドラム。

おこづかいをせっせと貯め込んで、雑誌の広告欄を眺めては探し、ついに新宿の

楽器屋さんで39,800円をはたいて、生まれて初めて買った、20年ものの中古ドラム。



欲しくなったのはね、中学2年のときに見た、YMOのTVライブのせいかな。
だって、ドラムなんてバンドの奥の方にいて、音しか聞こえなかったのに、
YMOはバンドの一番前でドラムを叩いてるんだよ!

もうカッコよくって、僕もやりたいって思ったんだ。


ドラムが家に届いた時は、あまりの大きな段ボール箱にビックリしたなあ。

トラックのお兄さんが6畳の洋間に運んでくれて、よろこんで箱からだしてみたのに、
組み立て方が全然わからない。(笑)


プラモデルのように、組み立て方くらい書いてあるのかと思ってた。

まあ中古だし、仕方ないか。

雑誌の写真を見ながら、ああでもない、こうでもないと組み立ててみたよ。


30分くらいで、なんとかそれらしい形になったけれど、やっぱり何か違うみたい。。。



それによく見れば、シンバルなんてグシャグシャにひしゃげてる。

シンバルスタンドは薄汚れて、メッキのかがやきがなくなってる。

ドラムも汚れたまま、すすけてさえない黄色だなあ。。

やっぱり20年ものだしね。



でもね、


確かに僕のドラムなんだ!

レコードのジャケットや、テレビでしか見たことのなかったドラムが、
今ここにあるんだよ。


もう、うれしくってしかたがないったらありゃしない。(笑)


雑巾をいっぱい持ち出して、自転車の錆取りや洗剤を
抱えてきて、親のかたきっていうくらい必死こいて磨いちゃったよ。


そしたら、ドラムは目の覚めるような黄色になっちゃった!

シンバルスタンドも、キラキラと銀色にかがやいてるし。

シンバルは・・・。

やっぱりひしゃげたままか。


とりあえず、なんか叩いてみよう。いままでずっと少年ジャンプをボロボロにして
練習したんだから、なんとかそれらしい感じになるんじゃないかな。。


ちょっとクッションのヘタったドラムイスに腰掛けて、左足をハイハットのペダルに乗せる。

右足は、バスドラムのフットペダルへ。

両手には「高橋ユキヒロ」モデルのスティックをにぎってる。

そういや中2の夏休みに買ってから、ずっとこれで雑誌を叩いてきたからな。
ちょっと薄汚れてるね。



じゃあ、ちょっとスネアドラムを叩いてみようかな。

「ダン★」

おー!! すげーでっかい音だねえー。

じゃあバスドラムは。。。

「ドーン!」

ぉワー。。。こりゃ音がでかすぎだなあ。


せーのー。


「ドン ダドドン ダ・・」

うは、かっこいーーー!!けっこうできるじゃん!!!





確かに、不思議なほど最初から叩けたんです。
もちろん近所迷惑だから、部屋の壁じゅうに毛布を釘で貼り付けて、
窓はダンボールで目張り。(笑)

毎日サウナのような6畳で、あきもせず叩きました。




初舞台は中学卒業のお別れ会。


メンバーはクラスのガリ勉君がキーボードで、スポーツ万能君がベース。
お絵かき上手君がギターで、お笑い君がもう一人のギター。


演奏曲は、「ロックンルージュ」(!)ハズカシーーーー。。


まあ、何とか止まらずには演奏できたけど、もっと上手くなりたいなあと思ったもんです。





高校に入ると、6畳の洋間はまるでレンタルスタジオのよう。
毎日毎日、放課後にはウチに集まって、大汗をかきながらの練習が続いたなあ。
黄色いドラムは新しいシンバルを買って、ちょっとだけグレードアップ。


バンドをいくつも掛け持ちして、毎月ライブハウスに出演してたから、チケット売りが大変でね。。
休み時間となれば、そこらじゅうの教室に出張してチケット売りに精を出しました。


バンド活動ばっかりしてるから、成績なんて全然ダメだったけど、楽しかったなあ。
なんてったって嬉しかったのは、もてたんですよ。(笑)


生涯であれほどもてることは、もうないだろうなあ。。←当たり前か。





その勢いでそのまま大学へ。
でもいったい何しに入ったんだか。。。とうさんかあさん、ゴメンね!(苦笑)


だって音楽の幅も、テクニックも全て桁違いの人がいっぱいなんだもん。
そりゃあ夢中になるよ。


校門を入って、キャンパスに続くまっすぐな道を歩いていると、教室の100メートル
手前まで行くんだけど、そのまま右折して辿りつくのが、部室。(笑)


もう、朝から晩まで音楽三昧の日々。
僕の黄色いドラムはすでにサークルの備品と化していたから、毎日気兼ねなく
大音量で叩けたんですよ。


ライブも大掛かりだったなあ。
だって、「ラテン音楽愛好会」だからね。パーカッションだけで3人いるし、
ホーンセクションもいれて、総勢11人でサルサやラテンフュージョン、サンバにボサノバ。。


大人数の大掛かりなステージにも僕の黄色いドラムはよく目立ったから、黄色が僕の
イメージカラーのように思われていたみたい。。


みんな上手かったよ。実際にそこからプロになったヤツも何人かいるし。





楽しい季節はあっという間に過ぎて、就職活動の時期が来た。


まあバブル真っ盛りだから、職には困らなかったけど、一応はちゃんと背広着て会社訪問してね。
首尾よく内定も出たから、すぐに就職活動は終わり。


大学最後の演奏は、12月の定期演奏会。


ギターもベースもキーボードも実は同じクラスだったから、もう4年も毎日一緒だった。
もちろん息もぴったり合ってたから、4年M組の4人衆は後輩からすでに伝説みたいに持ち上げられて
いたみたい。



最後の曲を演奏しているとき、不思議と時が止まったような感覚に襲われたんです。


一瞬が永遠のよう。


ドラムとも、メンバーとも一つになった。


涙が出てきて、嬉しくて仕方がなくなったの。


今思い出しても幸せな気持ちになれるほど、忘れられない感覚だった。


幸せだったなあ。





春になって会社に勤め出すと、とたんに音楽どころじゃなくなった。

毎朝6時に起きて、片道2時間の電車通勤。

冬なんて、真っ暗なうちに出かけて、帰ってくるときもやっぱり真っ暗。

陽のあたる家なんて、休みの日しか見たことがなかった。




そのころ、黄色いドラムはまだ大学の部室にいたんです。


後輩のために残してきたものの、やっぱり機会をみて持って帰ろうと思ってました。

そして、卒業してちょうど1年経った頃、僕は黄色いドラムを迎えに行きました。

すっかり手荒に扱われて傷だらけになったけど、帰ってからまた磨いてやりました。


再び輝きを取り戻した僕の黄色いドラム。

でも、もう家の中にひろげておくことはできませんでした。

叩く時間がないんです。


叩けなくなると、今までそんなことがなかったのに、新しい、高級なドラムが欲しく
なりました。


そして、給料をはたいて、20万円以上もするアメリカ製のドラムを買いました。
ほとんど叩く機会なんてないのに。。。




そのまま、気がつけば何年かの月日が経っていました。


僕は黄色いドラムと新しいドラムを実家に置いたまま、一人暮らしを続けていました。

そんなある日、実家に帰った僕に母が言いました。



「ねえ、この黄色いドラム、もう使わないんでしょ。」


「えッ? まあ叩く機会がないけど、どうして?」


「実はね、三宅島で被災した子供たちがこっちで暮らしてるんだけど、
学校に遊具や音楽設備がないらしくて、ボランティアやってる知り合いから
ドラムを譲って欲しいって言われたの。」


「・・・そう。。」


「もう新しいドラムを買ったんだから、譲ってくれないかな?」


「・・・うん・・そうね。。わかったよ。」


「ほんと!良かった。じゃあ、明日にでも取りに来てもらうね。」


「そんなに急に!・・・まあ、いいけど・・。」




会話のあと、僕は部屋の隅に積み上げたままの黄色いドラムを広げてみました。



あーあ、しばらく触ってもいなかったから、随分と汚れちゃったね。

シンバルスタンドもくすんじゃって。

まるで、初めて家に来た日とおんなじだ。

まっててね、きれいにしてあげるから。



僕はあの日と同じように、雑巾をいっぱい持ち出して、自転車の錆取りや洗剤を
抱えてきて、親の敵とばかりに必死で磨きました。


まもなく僕の黄色いドラムは、あの時と同じような輝きを取り戻しました。
まあ、よく見れば傷もたくさん増えちゃったけど。。


組み立てはしなかったけど、ちょっとだけ手に持って、タムを叩いてみました。


「ドゥーン!」


いい音じゃないか。まるで、まだ現役だって主張してるみたいです。


いままでありがとう。ほんとうにお世話になりました。


中学、高校、大学と僕の最も多感なころを支えてくれた、大事な黄色いドラム。



ごめんね、もうきみとは一緒にいられなくなっちゃった。



でも、きみを待ってる子供たちに可愛がってもらってね。


僕は心の中でそう話しかけると、丁寧にドラムを積み重ねて、そして
実家を後にしました。





あれからもう何年経ったのかなあ。

今日もどこかで、あのふくよかな音を鳴り響かせているのかな。

僕はそう信じています。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-23 00:51 | 70年代音楽

99番目のpostです。【僕の大好きなドラマー】

このところ、ちょっと堅い話ばっかりになっちゃいましたね。
もしかして、やっぱり、僕はおせっかい焼きなのかな。。(苦笑)

いま気付いたんですけど、この記事で99番目のpostです。
3月の終わりからはじめたから、約3ヶ月弱の間、ほぼ毎日更新できたかな。

99番目と100番目は、僕の大好きなドラマーについて語っちゃおうかと思います。
マニアックでごめんなさいね。(笑)

大好きなドラマーといえば、やっぱり音色やプレイだけで、誰だかわかるくらいの
個性あふれる人達になっちゃうなあ。

あ、ドラムの音だけで誰だかわかるって、変だと思います?
それがね、けっこうわかりますよ。

独特のノリとか、得意のフレーズとか、気にしだすといろいろ聴こえてくるんです。
そして、聴いているうちに僕が影響を受けたドラマーは、この人たちです。

●バーナード・パーディ
●スティーブ・ガッド
●スティーブ・ジョーダン
●ジェフ・ポーカロ
●スティーブ・フェローン
●デイビッド・ガリバルディ
●ハービー・メイソン
●バディ・ウィリアムス
●スティックス・フーパー
●フィリー・ジョー・ジョーンズ
●アート・ブレイキー
●ピーター・アースキン
●アンディ・ニューマーク
●ジョー・ジガブー・モデリステ
●ジョン・ロビンソン
●レヴォン・ヘルム
●ロジャー・ホーキンス
●スチュワート・コーポランド
●ヨギ・ホートン
●村上秀一
●青山純
●大坂昌彦
●高橋ユキヒロ
●・・・・。。。。。。


ああ、きりがない!(笑)


みんな凄い人ばっかりですけど、共通しているのは歌物の伴奏が上手いってこと。
やっぱりタイコなんて、リズムの上に乗っかる人がいて初めて成り立つ楽器ですからね。
ベース、ギター、ピアノ、それぞれのハーモニーやリズムが乗っかって、そしてその上に歌やsax、petなんかが乗っかって、出来上がってるんです。

だから、一番上に乗っかっている歌に対して素晴らしい演奏ができることが大事。
一人じゃただの雑音ですから。(僕程度の演奏力の場合はね。)


みんなで演奏しないと成り立たない楽器だから好きなのかもナ、ドラムのこと。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-21 14:16 | 70年代音楽

転職相談

さっきまで、2時間も長電話をしてました。

相手は2歳年下の音楽仲間(ベーシスト)です。



一時はプロミュージシャンとして活動していたんですけど、結婚を期に引退して
会社勤めをはじめ、今では4歳の子供がいる、幸せな家庭持ちです。

その彼が、会社を辞めて別の仕事に就きたいと相談してきたんです。

聞けば、毎日12時間労働で、営業ノルマを厳しくかけられ、昼飯を食べる時間も
ろくにとれず、すっかり疲弊している様子。


なにか、時間通りに終わる仕事、人とかかわらずにすむ仕事を探したいって。。


いつも頼ってくれるので、はっきり言っちゃいました。

仕事を変えるのはいいと思うけど、考え方を修正しないと、どの仕事をしても
いい結果は得られないと思うよって。

仕事は与えてもらうものじゃなくて、自分から創っていく気持ちで取り組まないとね。

最終的には仕事を創れる人しか生き残っていけないと思う。
それは、肉体労働や頭脳労働にかかわらず、同じだよ。

自分が仕事を創るために必要な考え方というか、物事の捉え方を身に着けないと、
このままじゃまずいよって。


彼は、かなりショックを受けたようでした。
ちょっと難しい話なのかもしれないけど、こんな話をしました。

まず、なぜ自分がこの仕事をやるのか、どういう事情やビジョンに基づいているの
かに、興味を持ったうえで仕事に取り組むと、ちょっとした選択や岐路なかで
右か左かの理由を必ず見つけることができる。

それと、身の回りに起きている出来事をただ漫然と眺めるのじゃなくて、そこに潜む
普遍性や法則を見つけること。たとえば、いい音楽を知ってるけど創れない人の
多くは、音楽の理論や法則を学んだり、感じようとしていないからだと思う。
法則は必ず別のことに応用が利くから、見つければ見つけただけ、成功しやすく
なると思う。

それには、やっぱりいろんな本を読んだり、ひとの話を聞いたりして自分を磨かないと。
サラリーマンだから時間外は好きなことだけやっているなんて考え方だったら
望むお金や時間なんか手に入らないと思うよ。


随分といいたいこと言っちゃったから、へこんじゃったかな。。。
オススメの本やメルマガなんかを教えたから、きっとヤツなら立ち直れると思ってます。
だって本当に頭が良くて、性格もいいのに、働くことに関しての意識が低いんです。


僕も偉そうなこと言いながら、いつも迷ったり七転八倒してるんですけどね。。。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-21 01:20 | なんでもかんでも

共働き&子育て

うちは、結婚してすぐに子供ができたんですけど、今では夫婦である前に、
「同志」って感じです。

朝は僕が保育園に送っていき、夜は家内が迎えに行きます。
普段は僕の帰宅が遅いけど、月に一度くらいは僕が大急ぎで会社を飛び出して、
お迎えもやってるんですよ。

家内はそのときだけ安心して残業か、飲み会に行っています。

ウチの場合、お互いの実家は今住んでいる家からは車で1時間くらいかかるし、
近所に身内も知人もいないところで、共働きしながら子供を育てています。

そんなわけで、互いの力がないと成り立たない、ぎりぎりのところで生活してるから
こそ、喧嘩したら不利だし、なんとか平和にやってます。(苦笑)

0歳から保育園に預けてきたから、家族で過ごす週末が普通の家より大事。
いろいろ夫婦で連れまわしたりした反省もあって、今は近所の公園でゆっくり過ごす
ことが多くなりました。

でも子供を育てながらも、互いの仕事のスキルアップや、趣味などをどこまで実現
できるかってところは諦めていません。子育てよりも優先することこそしませんが、
完全に犠牲にするわけでもありません。

子供を育てるのは夫婦の人生の一部だけど、子供は自分たちの一部じゃないからね。
必ずいつか自立していきます。

今は子供もまだ3歳ですから、そりゃあ最優先ですけどね。

バンドやドラム、釣りも独身時代に比べれば、100分の1以下の時間しか取れません
が、やめてはいません。

家内も友達と飲み歩きなんかをすることはできなくなってしまいましたが、仕事で使う
知識をなんとか勉強しようと、僅かな時間を割いてがんばっているようです。

いまでこそ、そこそこ助け合うことができていますけど、昔の僕なら考えられなかった
ことです。

僕は10年くらい前までは、自分のやりたいことばかり最優先するようなヤツでした。
でもいろいろと失敗をしたり、人を傷つけて痛い目にあったりして、やっと今は
自分だけじゃ生きていけないことを知るようになりました。(笑)


なんでこんなことを突然書いたかといえば、かおりさんのお話を読んだからです。

基本は、夫婦  (2)

夫婦で作り上げてきた、今ある関係や価値観を見直す作業があるとしたら、簡単じゃ
ないかもしれません。でもあきらめないで欲しいなあ。

本音でぶつかって傷つけあうかもしれませんけど、自分が選んだ人だもの。
きっと上手くいくように、心から祈ってます。
[PR]
by 400tourer | 2004-06-19 02:14 | なんでもかんでも