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ローバーと本と音楽

rover.exblog.jp

放置ブログにトラックバックスパムの山。。(泣)

ここのところ、ぜんぜん更新ができていませんね。

皆さんにいっぱいいただいたコメントにすらお返事できていません。。

実は、仕事以外のWEBを見る時間がほとんど取れなくって。

最近は部署のマネジメントやら会議やら商談やらで、夜中に帰宅すると

放心状態ってかんじかな。(苦笑)



今朝、久しぶりにちゃんと自分のブログを覗いたら、

なんとトラックバックスパムだらけ!


プログラムで動いているのでしょうが、おんなじWEBへの誘導コメントが
3種類、あらゆる記事にトラバされていました。


その数、40箇所以上!


いちいち手動で消したのですが、かなり手間がかかりました。


まるで、人気のいなくなった人家の梁に張られた蜘蛛の巣を掃除している気分。


とりあえず、掃除は完了です。


さて、そろそろ記事の更新を再開するか。
# by 400tourer | 2005-05-21 10:59 | オシゴト | Comments(4)

SOUL MUSICを聴こう(祝!これが300POSTです。)

久しぶりに70年代音楽ネタを書いたら、久しぶりの人が帰ってきたことを知った。

SOUL MUSICを聴こうが再開したんです!

僕もSOUL MUSICは大好きですが、彼ほどの心血を注いだ愛情でこの音楽を語る
ことはできません。

だから、意識的にSOUL MUSICのレビューを避けているかもしれませんね。。



でも、再開を祝して、こんな話をしましょう。


実は前々から気になっていたSOUL BARと思しき小さな看板が近所にありました。

マンションの地下に続く小さな入り口の前に、黒人シンガーを描いたピンクの看板。

夜中になると、周囲にピンク色の明かりを漏らしながら、ひっそりと営業しているようです。



ある晩、青山のジャムセッションから自転車で帰って来たとき、そのBARの前を
通りかかると、扉が少し開いていました。

反射的に、この店へ入ってみようと思い、扉へ手をかけました。

小さなカウンター越しに、レコードが数百枚並んでいるのが見え、思わずさらに中へ
足を踏み入れようとすると、



「すみません、今夜はこれから団体が入っていて、申し訳ないけど入れないんです。」

ベースボールキャップを被った30代後半の小柄な男性が外に出てきて頭を下げました。

「え!こんな時間から団体ですか?」←午後11時30分

「そうなんです。いつもはすいていますから、よかったら、また来ていただけませんか。」


あまりに悪びれないさわやかな笑顔に、思わずこういってしまった。


「ええ、近所なんで、また来ます。」



帰り道、普通なら腹が立つはずの状況に、なぜか、また本当に行こうと強く思っている
自分が不思議でした。



数週間後、会社帰りにスーツ姿でその店の近くを取り掛かったとき、また扉が半開き
になっているのを見て、思わず覗き込んでしまった。

小さな店内には、カウンターにも、手前のテーブルにも、誰もお客がいない。

もう一歩足を踏み入れると、壁に吊られたスピーカーからはなじみの歌声が。


(おっ!ビル・ウィザーズじゃないか。 いいねえ。)


ちょっとしゃがれ気味の彼の歌声に誘い込まれるように、カウンター近くまで歩いていくと、
突然、誰もいないはずのカウンターから声がした。


「いらっしゃいませ。」

マスターはカウンターの奥にしゃがみこんでいました。

彼は立ち上がりながら、僕の顔を確認すると、


「あ、この前の方ですね。あの時はすみません。今日は見ての通りですから。」

なんと、前回はジーパンだったのに、スーツ姿の僕を見て、ちゃんと思い出してくれました。


「いいですね、ビル・ウィザーズ。」


「お好きですか?ソウル。」


「ええ、このMP3プレイヤーにも、Donny HathawayやIsley Brothersが入ってます。」


「そーですか!さあ、何かお好きなものをおかけしましょう。レコードしかありませんが。」


彼は飛び切りの笑顔で、ドリンクのオーダーをとる前に、レコードのオーダーを
取ってくれました。


「じゃあ、今日はスタックスが聴きたい感じだから、Soul Childrenなんかありますか?」


「あ、2枚ほどありますよ。ちょっとまってください。ありました、ほら。」


「へえ。2枚とも持っていないLPだから、どっちでもいいですよ。」


「わかりました、じゃあ、こっちからいきますね。」


まもなく、音溝をトレースする心地よいノイズに導かれて、乾いたタイコのフレーズが
店の中に響きます。

ジョン・ブラックフッドのハスキーでソウルフルな声が甘いメロディを歌います。


(ああ、いい感じだ。 しばらくこんな場所に来たこともなかった。)


「お飲み物、何にしますか?」


「じゃあ、何かバーボンのソーダ割を。」


最近、バーボンなんてぜんぜん飲んでないのだけれど、やっぱりメンフィスソウルを
聴くならバーボンだよね。


丸く、大きな氷がグラスに入れられ、その上からフォー・ローゼズが静かに注がれます。

その上から、ソーダ水が白い泡を立ててグラスの中で混ざり合っていきます。

最後に、マドラーで軽くグラスの氷を少し回すと、ダウンライトにきらめきながら、

そのグラスは僕の前へ。


会社の帰りでかなり疲れていたのだけれど、この状況がそれをすっかり忘れさせて
くれているようでした。

喉に心地よい炭酸の刺激を感じながら、ただ一人でこの場のこの音楽と空間を独り占め
していることが、なんとも嬉しかった。


「南部のソウルがお好きですか?」


「いえ、特にそういうわけじゃないんですけど、僕が一番すきなのは、ダニーです。」


「あー!そうですかあ。ダニー、僕も大好きですよお。ここにいっぱいありますよ。」


「ほんとだ。あ、そのライブ、LPサイズで久しぶりに見ましたよ。」


「これですか。じゃ、これをいっちゃいますか!!」


「いいですねえ。お願いします。」


SOUL MUSICを聴こう(祝!これが300POSTです。)_a0011050_2474082.jpg



まもなく、拍手に包まれながら、ワーリッァで奏でるあのイントロが聴こえてきました。

フレッド・ホワイトの軽くしなやかでグルービーなドラムが加わり、太く力強いベースの
ランニングを演奏するウィリー・ウィークス。

そして、あのやさしい、繊細で力強い歌声。


「Mother、 Mother、there's too many of you right there・・」


数え切れないくらい聴いているのに、またやられてしまった!


スーツの下に鳥肌が走るのを感じながら、グッとバーボンソーダを喉に流し込みます。



それから1時間ほど、延々とダニーをかけ続け、マスターと1対1で音楽談義が続きました。



その日はすっかりいい気分で帰宅すると、また近いうちに行こうと思うのでした。



そして、一昨日のこと、またふらっとあの店に立ち寄ってみると、


「あー!ごめんなさい!今日もこの後外人さんが団体で来るらしくて。
 また今度ダニーをかけまくりますから。」


なんと、また悪びれないさわやかな笑顔で入店を断られてしまいました。


3回行って、2回も入店を断られた店。


でも、懲りずにまた行ってみようかな。
# by 400tourer | 2005-05-11 02:41 | 70年代音楽 | Comments(14)

ヒサビサ!!70年代音楽を熱く語ります。

最近、70年代音楽のカテゴリでポストしていなかったですね。

もちろんポストしたかったんですけど、なんか適当に書いて適当な音楽を
紹介するのはいやだなーって勝手に思ってるんですよ。

でも、まとまって音楽を聴いたり、文章に表現するのって
時間や気分的な余裕がないとね。

今日はヒサビサにそんな気分なんで、何か一枚紹介しようかな。


で、ラックからいろいろ候補を探した結果、この一枚にしました。


キャロル・キングが1973年にリリースしたアルバムです。


ヒサビサ!!70年代音楽を熱く語ります。_a0011050_1393011.jpg


「Fantasy」っていうアルバムなんですけど、このアルバムは70年代のニューソウル
がお好きな方にはおすすめです。

ちなみに、ニューソウルって、ダニー・ハサウェイやWhat's going on 以降の
マービン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、リオン・ウェアなんかを指して言うことが
多いですね。

特に、前述のマービン最高傑作(と僕はやっぱり思ってますが。。)What's going on
がお好きな方は絶対に聴いて損しませんよ。

だって、サウンドコンセプトや、メンバー、アレンジメントがとっても似ているんです。


ここまで読んで、「なんでキャロル・キングがそんな雰囲気のアルバム出したの?」

そう思った方、おっしゃるとおりです。


キャロル・キングといえば、「Tapesty」(つづれおり)があまりにも有名ですし、
ピアノやギター中心の小編成バンドで、ソウルに影響されつつもカントリータッチな
アレンジが持ち味ですからね。


なぜこんなアルバムが?という答えは僕自身知りませんし、音楽評論家でも
レコードコレクターでもない、単なる音楽好きの憶測でお話しますね。

キャロルの楽曲はそれまで、アリサ・フランクリンやドリフターズといった
黒人ミュージシャンにも多く取り上げられていたけれど、自分自身で
黒人音楽にたいして正面からアプローチしたことはなかったと思うんです。


ところが、きっと聴いたはずのこんなアルバムが、大きな影響を与えたんじゃないのかな。

1971年にリリースされたマービンのWhat's goin'g on を聴いて、
同じく1971年にリリースされた、ダニーの「Donny Hathawey」を聴いて、
1972年にリリースされたスティービーの「Talking Book」を聴いて、

こっちの方面に正面からアプローチしてみなくなったんじゃないのかな。


なんとなく、そんな気がしています。

メンバーは、


キーボード:キャロル・キング
ベース:チャールズ・ラーキー(お決まりのメンツです。)
ギター:デイヴィット・T・ウォーカー(サイコーに活躍してます。)
ドラム:ハーヴィー・メイソン(ハマッテます!ジョージ・ベンソンのインフライトと双璧のプレイ)


上記の面子は前作の「Rhymes & Reasons」と同じですけど、
音楽性はかなり違います。ちなみに、ホーン陣も豪華です。

サックス:トム・スコット、アーニー・ワッツ
トランペット:チャック・フィンドレイ
トロンボーン:ジョージ・ボハノン

LAのファーストコールミュージシャンばかり並んでいます。

ブラスやストリングスもキャロル自身のアレンジで効果的に使われていて、素晴らしい
深みというか奥行きをこのアルバムに与えています。


とにかく、この「Fantasy」は1枚が1曲のようなもの。

コンセプトアルバムになっていますから、どれか1曲を細かく描写することはしたくても、
しないほうがいいような気がしています。


夜、ひとりで1時間くらい誰にも邪魔されない時間が手に入ったとき、
1枚を通してゆったりと聴くのが僕の聴き方です。
# by 400tourer | 2005-05-08 01:47 | 70年代音楽 | Comments(10)

小さなてのひらに煌く、青い光

近場ですけど、家族旅行にいってきました。

川崎から海底トンネル抜けて、「海ほたる」サービスエリアを通り越して、

房総半島へ。


館山にある、海辺のホテルでゆっくり過ごしたのです。


潮騒を聞きながら、海辺を歩いて貝ひろい。

フランス料理を食っちゃあワインを呑んで。

展望温泉つかって。


そこで、意外な出会いがありました。


「海ほたる観察会」という張り紙がロビーに貼ってあったのですが、
僕は海釣りでよく見かける「夜光虫」と同じものだと思っていました。

「ああ、釣りではよく見かけるよ。せっかくだから見に行ってみようか。」

軽い気持ちで、子供にも何か体験させられる機会があったほうがいいと
思い、参加してみました。

小さなホテルの一室に足を踏み入れると、なにやら透明な板が3枚
ハンガーラックに吊る下げられていました。


よく見れば、その板だと思ったものは、超薄型の水槽です。

そして、その水槽の中にはなにやら3ミリくらいの小さな生き物が忙しそうに
うごめき回っています。

その水槽には電極が仕込んであり、刺激を与えることができる仕組みになっています。

興味深く眺めていると、ホテルのかたの解説が始まりました。


これが本物の「海ほたる」です。

夜光虫とは違う生き物で、貝ミジンコの仲間です。

わかりやすくいうと、エビやカニの仲間です。

日本各地に昔から住んできましたが、今では水質汚染や乱獲で、とても減ってしまい、
関東地方では、この館山湾でしかほとんど見られなくなってしましました。


海ほたるは、陸上のほたると同じような科学変化を利用して発光することができます。

ところが、陸上のはたるが体内を発光させるのに対し、この海ほたるは発光物質を
放出することで、海水自体を発光させます。

高速道路のサービスエリアで「うみほたる」というのがありますが、あれは以前、
建設関係者の方々に、私がいまから皆さんにお見せするように、この輝きをお見せした
ことがきっかけになって名付けられたものです。

海ほたるは通常発光していませんが、危機を感じたときや求愛行動をするときだけ
発光しますので、今日はパルス波を送ってちょっとだけ驚かせて見ましょう。




そういって、部屋の電気を消すと、真っ暗な中で僕らを含めた家族連れ10人前後の
お客さんは、固唾を呑んで見守っています。


「はなちゃん、目の前に泳いでた小さい虫みたいなのが今から光るんだって!」


「なんでひかるの?」


「うーん。。驚いちゃった時に光るんだって。面白そうだね。」


「うん、おもしろそーだね!」



さあ、光りますから良く見ていてくださいね!!


その声が聞こえたと同時に、


真っ暗やみに突如、無数の青い光が閃きました!


まるで宝石のような鮮やかさで、青い光はうごめいています。


動いたあとには青い光の軌跡が残っています。


無数の軌跡は交差して、美しい織り模様のようです。


部屋中で、ため息のような歓声があがりました。


なんてきれいなんだろう!


なんて幻想的なんだろう。



「はなちゃん、きれいだねえ!見た?」


「うん、でもちょっとこわい。」


「そうかあ。。大丈夫だよ、怖くないから。」




さあ、せっかくの機会ですから、お子様の手のひらで光らせて見たい方はいませんか?



「はなちゃん、おててにのっけて光らせてみない?」


「こわいから、やだあ。」


「大丈夫だよ、ほら、あっちのお友達もおててにのせてるよ!やってみようよ。」


「え~。 うん。。」



半ば強引だったかもしれないけど、こんなチャンスは滅多にないと思って誘いました。



ホテルのかたは手際よく、子供の小さな手のひらに、

網ですくった海ほたるをのせていきます。



さあ、それじゃみなさん光らせますよ~



そういったかと思うと、一人一人の手のひらを指で突っつき始めました。


「うぁあ!すごい~!!」


「あァ!」


子供たちの歓声が次々にあがります。

それぞれの小さな手のひらには、青く煌く宝石がのっているのです。


そして、うちの子の番が来ました。


いいかい、よく見ててね!


次の瞬間、子供の手のひらにも、あの、青く煌く宝石がのっていました。


本当に神聖な輝きで、なにか不浄な心をも浄化するような力を感じます。


子供は言葉も出ない様子で、真剣に見入っているようです。



それじゃ、水槽の中に手を入れて、逃がしてあげてね。



あっという間の出来事でした。


青い輝きは、水槽の中に吸い込まれて、消えていきました。




部屋に帰りながら、子供はこういいました。


「はなちゃん、うみほたるをおててにのっけてたのしかったなあ!」

「あのさ、ぴかーってひかったんだよね。」



「そうだね、怖くなかったよね。良かったねえ。」





子供が僕らくらいの年になって、またこの場所に自分の子供を連れてきたとき、

この青く輝く海の宝石は、まだちいさな手の中で煌いてくれているのかな。



小さなてのひらに煌く、青い光_a0011050_8433435.jpg

# by 400tourer | 2005-05-03 23:38 | ハナ4歳 | Comments(9)

英国車が中東車になっちゃうのかな。

イラン鉱工業省、英ローバー買収へ交渉開始
だって。

英国がかつて技術指導した国らしいけど、なんか違和感がありますねえ。。

でも、ブランドがなくなっちゃうよりいいのかなあ。

それとも、伝説になったほうがいいのかなあ。

あ、伝説ってほどのブランドじゃないか。(苦笑)

英国車が中東車になっちゃうのかな。_a0011050_194016.jpg

# by 400tourer | 2005-04-29 01:08 | ローバー | Comments(7)