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ローバーと本と音楽

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アーティストの権利と音楽ファンの便利

考えてみれば、「アーティストの権利と音楽ファンの便利」って、相反する要素ですね。

アーティストは想像の対価として印税を受け取って生活するわけですから、
不法コピーは歓迎できないと思います。

一方で、音楽ファンがなぜ、CDをコピーしてしまうかと言えば、
「ちょっと便利だったから」っていう部分が多い気がします。(性善説ですが。)


①CDの値段が高いし、お金を払って買うのが面倒と感じている。
②たまたま借りたCDが気に入ったから、そのままコピーした。
③自分で選ぶより、趣味の合う人から借りた方がラクだし、失敗がない。


具体的には多分、上記のような理由だと思います。(個人的にもこんな理由です。。。)
これらの理由は、音楽ファンやアーティストが原因なのではなく、音楽の流通システム
に大きな原因があると思います。


①の理由は、CDの原価、印刷コスト、流通コスト、販売コストなど、音楽内容とは
無関係のコストがたくさん発生せざるを得ないし、販売方法もWEBに習熟して
いなければ、足を運ぶしかないもんね。

レコーディングにかかったコストやアーティスト印税が価格に占める割合なんて、
僅かだと思いますから、いろいろ乗っかって、今の価格になってるんだよね。

②の理由は、全く悪気がないですよね。。。お金を払う方法も無いし。

③の理由は②の理由にもなっていますが、自分と同じ趣味の人から教えてもらう
ときに、その人から買えるのなら買いますけど、売ってるわけじゃないからね。


つまり、アルバム製作の証券化、ダウンロード課金、アーティスト直販とFANによる
アフィリエイト販売・・・などなど、音楽ビジネスの仕組みが変わっていけば、音楽の
価値はそのままで、価格はメチャクチャ安くなるんじゃないかな。

そうすれば、かなり不法コピーは減ると思うんですが、いかがでしょうか。



僕の愛読するメルマガ「経営戦略考」にもこんなことが書いてありました。

「4/12日付けの日本経済新聞の夕刊によると、2003年の世界の音楽ソフトの売上
は前年比で7.6%減少したんだそうです。売上減少は4年連続」

「主な原因は、インターネットを通じての違法ファイル交換の仕組みによる影響との
こと。」⇒ナップスターやグヌーテラなんかが話題になりだした頃と一致してますね。

「不可分であったハード(DC板)とソフト(音楽)が、切り離し可能になったことが、
ビジネスモデルを崩壊に導いたということがいえる。」

なるほど、と思いました。


やっぱり、世の中が変わってきているんだから、今後はよほどDC版やパッケージ
自体に価値を付加しない限り、物販としての音楽ビジネスはもう成り立たない時期に
近付いていると思います。


物販としての音楽ビジネスから、情報販売としての音楽ビジネスへ、これから急速に
変わっていくんじゃないのかな。CCCDなんていうのも過渡期のものだと思います。


「アーティストの権利と音楽ファンの便利」が両立する世の中になるといいですね!
by 400tourer | 2004-04-21 20:36 | 70年代音楽 | Comments(0)
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