TOWER OF POWER ついにナマで見ました。
25年も前から憧れていた人たちに会いました。
あのロッコがガム噛みながら、かるーい感じで超絶ベースラインを弾いてました。
あのデビット・ガリバルディが、僕から10メートルも離れていないところで、
ライドシンバルのカップとスネアのアクセントを交叉させながら、ソリッドな
グルーブを紡ぎだしていました。
あのブルース・コンテが、一度聴いたら忘れない独特の間合いで入ってくる
オブリガードとクウォーター・チョーキング炸裂で、ギターを弾いてました。
ドクタークプカは、淡々とバリサクを吹きながら、突然意味不明な踊りを
披露していました。
"ミミ" カスティーヨは、テナーサックスの合間にコーラスのトップノートを歌い、
客席を盛り上げるパフォーマンスをしながらも、コンサートマスターとして
メンバーにサインを送り続けていました。
もう感無量です。
初めて彼らを知ってしまったのが、確か13か14歳の頃。
今から25年くらい前のことです。
あの頃、僕にとっての洋楽の情報といったら、ベストヒットUSAと近所の
横田基地から放送していたFENくらいでした。
そんな僕に、近所の電気屋さん(
その昔、記事書きました)がお店の奥の
ターンテーブルに載せて、針を落としてくれたのが、
「BACK TO OAKLAND」でした。
僕にとっての「洗礼」でした。
あのレコードで演奏していた人達の本物が今、ここでナマ演奏しているんです!
メンバーには若い人たちも加わって、それぞれ技量も半端じゃない。
でも、50過ぎのオジサンたちのパフォーマンスは、
25年間の憧れを決して裏切りませんでした。
曲目は73~75年に出されたアルバムを中心に、涙の出そうな珠玉の
名曲ばかり。
中でも、
Time Will Tell
Don't Change Horses
What Is Hip?
この辺の曲では、全身が総毛立つのを抑えることができませんでした。
もう、
踊って、歌って、叫んで。
(こんなキャラだったっけ?)って自分で思うくらいハイだったかな。
一人で行って正解だった。ほんと、快く送り出してくれた家族に感謝。
あっという間にセットが終了して、アンコールに登場した"ミミ"カスティーヨは
「TOKYO!日本が大好きです。このセットが終わったあと、上のフロアでサイン会
やるからね!」というようなことをオーディエンスに叫びました。
「△★◎~~!!」←嬉しくて、自分で何を叫んだか判らない。
こうなったらサインをもらいに行くしかない。
せっかくだから、ロッコとデビットには英語で何か一言いわなきゃ。
ロッコは生体肝移植の大手術をしたから、心配していたことを伝えなきゃ。
デビットには、20年以上前から憧れていたことを伝えなきゃ。
もう頭がイッパイになっちゃって、その後のサイン会に並んで自分の番が
来た時のことはボーっとしてたような気がするんですけど、ちゃんとメンバー
に握手とサインをしてもらいました。
ロッコにも、デビットにも拙い英語で一所懸命伝えたような気がします。
家に帰ったあと、この時間になってもまだ興奮が覚めやらない状態です。
(そろそろ午前3時になります。)
やっぱり、音楽っていいね。
ナマ演奏ってサイコーだね。
自分が若い頃、情報もお金もない中で探して大事にしていた大好きな音楽。
今になってあらためて、自分らしくあるために必要な、自分だけに大切な
財産なんだって気づきました。
やっぱり、音楽っていいね。