今までここではお話していませんけれど、実はブラジル音楽も大好きなんです。
もちろんサンバやボサノバも好きですけど、MPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)
って呼ばれるブラジルのポップスが好きなんですよ。
その中でもミルトン・ナシメントが僕の中では別格かな。。
もともと彼を知ったのは、ウェイン・ショーターが1974にリリースしたアルバム
「Native Dancer」で全面的に取り上げられていたからです。
1曲目のポンタ・ジ・アレイア(砂の岬)でガツーーーーーンっ!!と来ちゃって、
そのまま大ファンになっちゃった。(笑)
この曲ってね、変拍子なんですけど全然不自然じゃなくて、それどころか牧歌的で
どこか懐かしくて、とっても癒しを感じてしまう曲なんです。
ファルセットもとにかく美しい!
彼はブラジルの中でも内陸のミナスジェラエス州出身のせいなのか、ありがちな
サンバやボサノバのロック版みたいな音楽じゃないんです。
雄大かつ繊細な独特の世界を持っているんですよ。コード進行も複雑で幻想的ですけど
なぜか難解に聴こえないんだよねえ。
アルバムもいっぱい出ているから、何かオススメはというとねえ、そうだなあ。。
聴きやすさや音楽的なレベルの高さでは、1988年にリリースした「Miltons」かな。
これってハービー・ハンコック(piano)やナナ・バスコンセロス(perc)との
小編成の演奏でやってるんだけど、ハービーのプレイも傑出してます!
特にいいのが「ドン・キホーテ」っていう曲なんですけど、これはもう何回聴いたか
わからないくらいいい曲です。楽曲の良さと歌唱の良さとアレンジの良さと演奏の良さ
全てがいいです!!
単調なシンセベースで2コードを繰り返す中、ミルトンが静かに歌いだす冒頭が
とっても緊張感を感じるんですよ。
そこで控えめなバッキングをするハービーが美しい!
中間部に入り、少し展開を感じさせるコード進行になったと思いきや、また2コードに
戻ったり、緊張感の高い状態が続きます。
そして、満を持したかのように、いきなり鮮やかなサビに突入します。
ここでは一転してメロディアスなコード進行にコーラスとハンドクラップも入り、今まで控えめ
だったハービーの神がかったソロプレイも爆発します!
ミルトンは終始抑えて静かに歌ってるんだけど、これが全体の演奏やアレンジと
絶妙にマッチしてるんだなあ。
ああ、聴きたい。。
早くウチに帰って聴きたーーーい。
でも、今日も仕事が遅いんだよねえ。。。
追伸:無事に家帰ってからビールを飲みつつこの曲を堪能しました。。やっぱいい曲!!