チャカ・カーンっていったらこれ読んでくれてる方の5人に一人くらいは、
「ああ、あのサンプリングのラップでチャカチャカチャカカーン!とかいってたやつね。」
っていう人がいるんじゃないかな。特に30台後半くらいの人で。(笑)
それも正解なんですよ。「Feel For You」は大ヒットしたしね。
でも、そのチャカ・カーンはもともとバンドのボーカリストだったんですよね。
「ルーファス」って言うバンドで歌っているうちに、どんどん有名になっちゃった。
その影響で、バンド名も微妙に変わっているのがおもしろいんですよ。
ルーファス⇒ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
⇒ルーファス&チャカ・カーン
今日僕が聴いていたのは、1977年にリリースされた5枚目「ASK RUFUS」です。
時期的にはかなり微妙な時期の作品かな。というのは、翌年の1978年には
チャカの1stソロアルバム「CHAKA」がリリースされてますからね。
多分、ソロのプロジェクトも進行しつつ、今までのバンドでも録音してたって言う
感じじゃないのかな。。
なんでも、この「ASK RUFUS」のレコーディング中にチャカと、ドラマーの
アンドレ・フィッシャーが殴り合いの大ゲンカ(!)をしたことが原因で、
このアルバムを最後にアンドレが脱退しちゃったそうです。。。
チャカに殴られたら痛そうだよねえ。。(恐)
あ、それでね、このアルバムでアンドレが凄い存在感のあるプレイをしてる曲
があってね、ケンカの怒りに任せて叩いたわけじゃないんだろうけど、ちょいダサ系
なんだけど、熱い演奏が最高にカッコいいの!
1曲目の「AT MIDNIGHT」がその曲。僕がだーいすきな曲なの。
この曲はドラマティックだよお。
イントロがシンセの凝ったフレーズにホーンセクションとタイコのキメが絡んでファンキー
なワンコードのファンクロックでスタート!
チャカもちょっと抑えた感じで歌ってるんだけど、途中からホーンが積極的に絡んで
来るあたりからちょっと熱くなってきて、タイコもいい感じでドライブしてる。
突然すっとリズムが遠のき、クールダウンしたチャカに対応したタイコがジミにサポート。
またイントロへって感じの展開が繰り返された後、クールダウンしたサビ前から一転して、
最後は怒涛のサビへ突入!!
チャカのハイトーンシャウトで繰り返すサビメロにホーンのリフレインがかぶってきて、
さらに駄目押しのようなアンドレの2小節叩きまくりフレーズが炸裂!(笑)
アンドレもここまで叩けばそりゃあ、楽しかっただろうねって言いたくなる位のド派手
振りですよ、ほんとに。
曲は短いんだけど起承転結がはっきりした曲なんで、聴き応えがありますよ。
この曲はその後、ライブ盤の「Stompin' at the Savoy」で最高のメンバーで再演されて
てね、そっちもそりゃあカッコいいんだけど、熱さはオリジナルの方が勝ってるね。
そうそう、昔ね、この曲をカバーしたことがあったんですよ、実は。
全員黒く顔を塗って、真っ黒のサングラスかけてやったんだけど、後半の叩きまくりは
本当に気持ちよくってねー。危うく昇天しそうなくらいでしたよ。(笑)
ああーーもう一回たたきたいなーーー!!(こんな落ちばっかりだね。。)